春の安曇野(S44三溝)

4月は約1か月間、所用で長野県安曇野市の実家(普段は空き家)に居ました。4月18日に実家近くで最近有名になってきた撮影スポットで撮影しました。正面の山は北アルプスの常念岳(2857m)です。

 

河川のように見えるのは「拾ヶ堰(じっかせぎ)」という農業用水路で、直線ではなく等高線に沿って湾曲しており、水は手前から奥に向って非常にゆっくりと流れています。松本平の東端(奈良井川)から取水し、有名な梓川の下を逆サイフォン方式で約350m横断して北アルプスに向って流れ、松本平の西端の烏川(からすがわ)に放流しています。

 

現在「世界かんがい施設遺産」に登録されていますが、江戸時代の後期に農民たちが発案し、藩の許可を得て農閑期を利用して短期間のうちに自力で工事したもので、約1000haの農地が開拓され、かつては不毛だった安曇野を豊かな穀倉地帯に変えた画期的な水道工事でした。

 

ここに行くと風景に心を洗われるとともに、先人たちの知恵と苦労に思いを馳せます。

 

 

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コメント: 2
  • #1

    吉川文夫(s45) (木曜日, 27 4月 2017 22:55)

    素敵な写真を有難うございました。縁あって毎夏、松本を訪れていますが、今年は連休にも出かける予定です。件の堰は倭の辺りを流れているのと同じものでしょうか?常念はいつ見ても飽きない姿ですね。雪形を見るのも楽しみです。

  • #2

    三溝正純 (木曜日, 27 4月 2017 23:37)

    コメントありがとうございました。倭は松本市梓川ですね。拾ケ堰は倭付近は流れていません。倭辺りの堰は梓川から取水しています。私は倭の隣の安曇野市三郷に実家があり、写真も三郷地区です。5月の安曇野はおすすめですね。