アゾフスタリ製鉄所(S44 三溝)

今、「製鉄所」が注目されています。それも、戦争という忌まわしい言葉とセットになって! 皆様すでにネット検索にてご存じの通りですが、何か書かないと、という衝動からこの記事を書いています。

 

「アゾフスタリ製鉄所」という名は今回初めて知りました。黒海の北部にあるアゾフ海に面したマリウポリという都市に立地した、ウクライナ最大級の製鉄所です。写真で見ると日本の製鉄所と違って、高炉6基とありますが、小規模な効率の悪い高炉で、生産量は多分粗鋼で600万トンクラスのようです。

 

そこに数千人の軍隊と周辺の市民やが立てこもって徹底抗戦と聞いて、「え?」と思いました。日本の製鉄所では考えられないことです。

 

どんな構造の製鉄所なのか調べて、絶句ですね。なんと地下6階建ての、数千人が長期間暮らせる頑丈な地下要塞がこの製鉄所にはあるというのです。それはソ連時代に、核戦争に備えて作られたものとのこと。マリウポリ市長のSNS情報によると、医療施設、園芸場、バー、カフェ、居住空間、機械インフラ、弾薬庫などがあるとのこと。

 

製鉄所に立てこもったウクライナ軍(多くはアゾフ大隊という組織のようですが)はついに投稿し、製鉄所はロシアの手に落ちました。兵士152名の死体が保冷庫に残されていたとのこと。何ともやりきれない気持ちです。

 

それにしても、この21世紀になってまさか!まさか!急に帝国主義の世の中に逆戻りしてしまいました。そして核戦争の危険性が迫ってきました。これからどうなっていくのか、予断を許しません。

 

次に危ないのは日本だと言われます。これについて書いていくときりがありませんので省略します。

 

 

 

ところで、

 

1914年に勃発したあの第一次世界大戦は、当時誰も望んでおらず、かつ起こるとも起こっていなかったのに、偶然の事件を引き金に勃発し、さらに第2次世界大戦に結び付いたと言われています。セルビアを訪問中のオーストリア皇太子を乗せた車が道路を間違え、たまたまそこでテロ犯に遭遇し、狙撃されて死亡したという暗殺事件がきっかけだったとのことです。

 

皇太子が間違った道を通らなければ、間違ったとしてもテロ犯がそこにいなければ、オーストリア皇太子は暗殺されず、世界大戦も起こらなかった?

 

バタフライ効果?

 

なぜ第一次世界大戦が起こったのか?については諸説があって、いまだに結論が出ていないようです。

 

(44年入社 三溝 )